活動記録
| nakagawa
展覧会の二つの絵
Kitaraで、恒例の札響名曲コンサート。
今回のテーマは「トランスクリプションの魔法」。
原曲に別の音楽家が解釈を加え、編曲によって新しい世界を開くという、何とも意欲的なプログラムでした。
実は、最も楽しみにしていたのはブラームスの「ヴィオラ・ソナタ第1番」。
ところが、メインディッシュのムソルグスキー「展覧会の絵」が、いい意味で期待を裏切ってくれました。

ボクたちがよく耳にするのは、1922年に編曲されたラヴェル版。
今回は、それより7年も早い1915年に編曲されたヘンリー・ウッド版です。
しかしこの二つ、同じ原曲なのに景色がまるで違う!
精緻な色彩と陰影を感じさせるラヴェル版に対し、ウッド版は荒々しく雄大。
ラヴェル版にはないオルガンも登場し、最後の「キーウの大門」では、壮大な鐘の響きとともに、まるで自分が大門の前に立っているような感覚に。
編曲する人が変われば、絵の色も、奥行きも、そこに流れる空気さえ変わる。
まさに「トランスクリプションの魔法」を実感したひとときでした。
こんな驚きに出会わせてくれた、わが町の宝、札響こと札幌交響楽団。そして指揮者の下野竜也さん。
素晴らしい演奏に、心からの感謝と賛辞を。
ブラヴォー!♪♪
