活動記録

| 中川賢一

市が新MICE施設を中島公園に計画

MICE 国際会議場を中島公園に新設する計画が市から発表されました。世界的に大型の会議の需要が大きくなり、札幌もそれに対応できる会議場が必要なのですが、コロナ禍で計画が一旦中止になり、ようやく今回発表された新計画では事業費が592億円と当初計画の2倍近くにもなっています。
一方で事業内容は従来通りか、むしろ後退しているような内容です。
これでは当然収支が悪化しますので、それを80年などという気の遠くなるような収支計画で採算がとれるとしており、大型の設備投資を行うにしては「見切り発車的」ないい加減さを禁じえません。

その点を9月8日の札幌市議会経済観光委員会で質疑し、今回の事業計画に強い懸念を呈しました。

MICEの意義や効果に反対するものではありませんが、事業費が592億円と当初より倍近くに膨れ上がり、それを80年などという聞いたこともない超長期の事業収支で採算を取れるとしていることは常軌を逸していると言わざるを得ません。
事業の遅れで事業費が膨らんだのであれば、当初計画よりもより一層の工夫をして、様々なエンターテイメント施設や商業施設などを組み合わせてトータルで収益を拡大していくような発想で、趣旨の改善を図るべきと主張しました。
これを受けての市側の対応を今後注視していきますが、場合によっては厳しい態度を取らなくてはならないかもしれません。

なお、北海道新聞では、私が収支改善策としてカジノに言及したかのように書かれていますが、カジノのカの字も言っていません。
貸ホールだけでは収支がおぼつかないので、複数の収益事業を組み合わせてトータルで収益を最大化しようとする統合型リゾート的な発想も含めて幅広く収支改善を図るべきと主張したものです。
唯一、スノーリゾート構想との親和性には言及しましたけれども。
言ってもいないことを取材での確認もなしに記事にする姿勢に厳重に抗議をさせていただき、今後の報道では私の意図を踏まえた報道をするということで、鉾は収めました。