活動記録
| 中川 賢一
戦没画学生慰霊美術館「無言館」
「無言館」今年も来ることができました。
先の大戦で戦地に散った画学生たちが遺して行った絵や彫刻を全国の遺族たちから長い時間を掛けて集め、傷んだ作品たちを補修しながら大切に保管している「戦没画学生慰霊美術館」。
今回は、是非とも一度行ってみたいと言っていた高齢の母と一緒に来ることができました。
母がまだお腹の中に居るうちに祖父は支那に出征し大陸に散った。父親を見たことがない母にとって、一枚一枚の絵が語りかけてくるものは、特別であったと思います。
1997年に、館主の窪島誠一郎氏と自らも出征経験を持つ画家の野見山暁治氏とが、画学生の慰霊と作品の維持のために、大変な苦心の末に作り上げた美術館ですが、近年は資金不足などから厳しい運営が続いているようです。
ホームページから寄付などもできるので、何とか多くの人の手で支えていって欲しい事業です。
とにかく凄いエネルギーに満ちている場所。
自分の使命に誠実に向かっていくことの大切さを改めて気付かせてくれる神聖な場所。
また来年も来たい。
【戦没画学生慰霊美術館 無言館】